※画像をクリックすると大きく表示されます。
画像1 箸ノ助
画像1のように箸と箸がジョイントでつながっています。ジョイント部分が箸と箸をつないであるためジョイン
トが万が一何らかの原因で外れない限り普通の箸のように片方の箸を落とすということはありません。
そして、箸先の内側は平らになっていることジョイント部分には工夫(ガイド機構)が施されていることから箸
の先がぴたりと合わさるようになっています。
また、箸先には滑り止め加工が施されています。
画像2 箸ノ助
画像2は横から「箸ノ助」を撮影したものです。矢印のグリップの部分に親指の付け根をあてることでフィット
感が増し安定性が向上します。
またグリップの部分から見ると左斜め上の楕円形の穴(滑り止め)に親指の腹の部分を当てることでさらに安定
性が増す構造になっています。これらが握力が弱い方でもこの箸を持つことができる要因の1つになっています。
画像3 箸ノ助
画像3は画像2を反対側から撮影したものです。この画像とは反対側の親指の付け根を当てるグリップと同様にグ
リップを人差し指の付け根に当てることでフィット感が増し安定性が向上します。
またグリップの部分から見ると左斜め下の楕円形の穴(滑り止め)の部分に人差し指の先の腹の部分を当てるこ
とでさらに安定性が増します。
これらも親指側のグリップや楕円形の穴(滑り止め)同様に握力の弱い方でもこの自助具のお箸を持てる要因の1
つになっています。
また画像2,3を比較していただいてわかるように親指、人差し指の付け根をフィットさせるグリップ、親指、
人差し指の腹を当てる楕円形の穴(滑り止め)の部分が左右対称になっているため「箸ぞうくんⅡクリア」のよ
うに右手用、左手用に分かれていません。左右どちらの手でも使用できます。
(※画像3の画面の下側がお箸の上側になり画面の下側がお箸の上側になります。)
画像4 箸ノ助
画像4は箸ノ助を斜め上から撮影した写真です。実際に持つとこのような感じになります。
画像5 箸ノ助
画像5は箸ノ助を親指側の側面から撮影したものです。この自助具のお箸の両サイドにあるグリップや楕円形の穴
(滑り止め)に親指や人差し指にフィットさせることで安定感を増します。
また中指を画面奥側の箸の下に置くことで箸の安定性が更に増します。
画像6 箸ノ助
画像7 箸ノ助
画像6のようにお箸の先をつまんだ状態から指を離すと図7のように箸の先が開く構造になっています。このよう
な構造から指を開く力が弱い方でも楽にお箸を開くことができます。
① 脳卒中などによる比較的症状の軽い半身マヒの人
② 軽度から中等度のリウマチの人
➂ 手指の欠損やその他疾患によって手に軽度から中等度の障害がある人
④ 高齢などによる軽度から中等度の手の障害により普通のお箸が使いづらくなってきた人
画像8
このお箸を使えるかどうかの簡単なテストとしては「箸ぞうくんⅡクリア」と同じテストができれば使うことが
出来るでしょう。
テストとしては、ペットボトルや紙コップを自力でつかむことができ、しかもそれらを口まで持っていける人な
らこの自助具を使うことができるでしょう。ただし、脳卒中などによる半身マヒの方の場合はペットボトルや紙
コップを握った状態から自力で手を開き離せるかどうかについても見ておいておいたほうがいいでしょう。
ただ、「箸ぞうくんⅡクリア」が何とか使える状態でデザイン的に気に入ったなど理由でこのお箸「箸ノ助」に
換える場合、「箸ぞうくんⅡクリア」とこのお箸「箸ノ助」とでは、手をお箸にフィットさせる構造が基本的に
違い「箸ぞうくんⅡクリア」に比べて箸を握ったの時の安定性にやや欠けるため、違和感を感じたり扱い難さを
感じるかもしれません。
また、ペットボトルやコップの握ったり離したりするのには問題がないけれど肩周囲の筋力が衰えているなどで
口元までうまくコップを運べない方は自助具を使う側の肘の下にクッションを置くことでうまく口までコップを
運べる場合があるので試してみてください。
もしそれが出来ればこの自助具の箸「箸ノ助」を使うことができるでしょう。
脳卒中などによりマヒした利き手では自助具のお箸は使えないけれど利き手じゃない方の手でもいいのでお箸を
使って食事をしたいという思いから、「箸ぞうくんⅡクリア」と同じく、この自助具の箸「箸ノ助」を左手で持
って使用される方もいらっしゃいます。
また、好みにもよりますが利き手と反対のマヒしていないほうの手でこの自助具の箸「箸ノ助」を使われる方は
デザイン面で「箸ぞうくんⅡクリア」より自然体であることから「箸ぞうくんⅡクリア」ほど手に取った時のフ
ィット感がなくやや安定性に欠けるもののこの箸「箸ノ助」を選ばれることが多いです。
そして、中にはこの箸「箸ノ助」のほうがご飯を食べてておいしく感じるといわれる人までいます。
このようなことから機能面も大事なんですがデザインも重要だと感じさせられます。
画像9 (感性は人それぞれですが食べ物によっては箸で食べないと味気ないものもありますよね。)
ただ、そういう人がいるからと言って利き手で食事をしたいという思いの人に自助具の箸を無理に進めないでく
ださいね。
リハビリの進め方、生活スタイルは人それぞれですので対象者の気持ちを尊重してあげてくださいね。
画像10 (リハビリの進め方は人それぞれです。)
特徴、構造
対象の病気、障害
適応
スペック
全長 :約21.5㎝
箸の幅 :約4㎝
重さ :約35ℊ
材質 :天然木(紫檀)、耐熱ABS、ステンレス、ウレタン塗装
耐熱温度:80℃
その他 :左右兼用。食器洗浄機、食器乾燥機に対応していない。日本製。
「箸ノ助」以外にも自助具のお箸があります。特長や難易度も様々です。
画像 | 名称 |
箸ぞうくんクリアⅡ | |
箸ノ助 | |
楽々箸 | |
ソフトバリアフリー箸トング式 | |
箸ぞうくんⅡ |