リウマチ、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、手指欠損の方などが主な対象です。つぎの適応のところの手の動作が可能なら使用できるでしょう。リウマチ、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、手指欠損の方以外もつぎの適応のところの手の動作が可能なら使用できるでしょう。
コップを握って口元まで運べる方なら使用可能です。「箸ぞうくんⅡ」の場合、ボールペンやえんぴつなどを自力でつまむことができない方でも使用可能です。
ボールペンやえんぴつなどを自力でつまむことができない方でも、コップを握って口元まで運べる方なら使用可能ですので、難易度は易しい部類に入ります。当サイトで紹介する自助具のお箸の中で操作が一番簡単です。(※ただし、手の大きさに注意。手が大きい方は「箸ぞうくんⅡクリア」をお勧めします。)
ただ、手が大きな方は扱いにくいかもしてません。手が大きな方は「箸ぞうくんⅡ」クリアをお勧めします。
普通のお箸の場合、右手用・左手用はありません。しかし、「箸ぞうくんⅡ」は右手用・左手用があります。
そのため、お箸を購入される場合、注意が必要です。
また、長さは右手用・左手用共に、赤色が短く、緑色が長くなっています。
箸ぞうくんⅡは操作が一番簡単です。自助具のお箸の中では1番簡単です。それには訳があります。親指を乗せる突起(画像1)・ひれ状の突起(画像2)・手になじみやすい形状など手にフィットしやすい形状(画像3)になっています。このように2つの突起と手にフィットしやすい形状のため、お箸が操作中にずれにくくなります。箸ぞうくんの操作が1番簡単と言われる理由の1つです。
画像1 親指を乗せる突起
画像2 ひれ状の突起
画像3 手にフィットしやすい形状
画像 ガイド機構(箸先のずれ防止機能)
画像の様に箸先のずれ防止機能があります。ガイド機構ともいいます。この箸先のずれ防止機能と特徴1のずれにくい持ち手が「箸ぞうくんⅡ」の操作を一番簡単にしている理由です。
基本的にどのお箸も使い方は同じです。閉じるときに力を入れるだけです。開くときはお箸を持ったまま力を抜くだけです。(手に障害を持たれた方は指を曲げるのが割とできて指を開くのが苦手という方が多くいらっしゃいます。そのような方は普通のお箸を開くのが出来なくなってしまいます。また、割と指が曲げられても1本ずつに分離したお箸を持てても上手に閉じれない方が大勢いらっしゃいます。そのため、手を握る力を緩めるだけで開くバネがついています。また、そのバネにより箸同士がつながっているため箸先がずれるのをある程度防げます。この基本構造はどの自助具のお箸にも共通しています。ただ、操作が簡単な自助具のお箸はこれらの基本構造に手にフィットしやすい構造、箸先のずれ防止機能などが加わります。)
難易度 | 基本構造 | 親指を乗せる突起 | ヒレ状の突起 | フィット性 | 箸ずれ防止 | |
箸ぞうくんⅡ | 易 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
箸ぞうくんⅡクリア | 易 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
箸ノ助 | やや易 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 |
楽々箸 | やや難 | 〇 | × | × | × | △ |
箸美じん | やや難 | 〇 | × | × | × | 〇 |
ソフトバリアフリーはしトング式 | 難 | 〇 | × | × | × | × |
※難易度において易しいお箸がいいお箸で難しいお箸が悪いお箸ではありません。ご自身の手の状態にあったお箸がリハビリ的には一番いいお箸です。
※基本構造⇒自助具のお箸はどのお箸もバネでつながっています。そのため、お箸を閉じるのは手で軽く握るだけで閉じることが出来ます。お箸を開くのは箸を持ったまま力を抜けば開きます。この構造を当サイトでは基本構造と呼んでいます。
※△は機能は付属しているものの、機能としては完全ではないものを指します。(ある程度までは機能します。)
「箸ぞうくんⅡ」の耐熱温度は100度です。例えば、冬場家族で鍋を囲んで食事をする場合、弱火で温めている鍋に直接お箸を入れても、お箸が変形するということはありません。ただし、やけどには十分注意してくださいね。
画像 鍋は弱火で温めていても90度以上になります。「箸ぞうくんⅡ」の耐熱温度は100度なので安心。