茶碗枕
「茶碗枕」は通常の滑り止めマットの弱点を補ってくれるドーナツ状の滑り止め（自助具）です。通常の滑り止めマットと茶碗、お椀、どんぶり、ラーメン鉢などの組み合わせは斜め上からの力に弱いですが、この茶碗枕を使えば、例えそのような力がかかっても、通常の滑りマットのように食器がひっくり返るようなことはありません（上の画像の茶碗枕はすべてはⅯサイズを使用したものです）。
Ｓサイズは基本的にお茶椀、お椀に使います。Ⅿサイズは基本的にどんぶり、ラーメン鉢、他の比較的底の深い大きな器に使います。また、片マヒの人が家事を行うときに茶碗枕を使って片手でお椀やどんぶりで卵を溶いたり、すり鉢状のごますりでゴマをすったりするときに、それら器が浮き上がったり、くるくる回ったりしないので家事動作にも便利な滑り止め（自助具）です。
茶碗枕の特長
特長１ 通常の滑り止めマットの欠点である斜め上からの力にも強いリング状の滑り止めです。
下の画像のようにお箸で斜め上方向からの力を加えると
下の画像のようにお箸が引っ掛かったのを想定しても
通常の滑り止めマットは横からの力には滅法強いですが、斜め上からの力には滅法弱いため、通常の滑り止
めマットと茶碗、お椀、どんぶり、ラーメン鉢などの組み合わせは滑り止めマットを敷いていようが敷いて
なかろうが上の画像のような現象が起こります。
しかし、下の画像のようにどんぶり鉢に茶碗枕を敷けば
下の画像２枚のようにどんぶり鉢が倒れた時と同じくらいお箸で力を加えても
下の画像のように少しずれたかな、傾いたかなという程度です。もし、うどんやそばを食べていたなら、場合によっては少し汁がこぼれるかなという程度です。
以上のように茶碗やお椀などの斜め上からの力に弱い食器の下に置くと、ほとんど滑らないだけでなく、横
倒れしにくくなります。
通常の滑りマットのように誤ってスプーンやお箸で斜め上からを力かけてしまっても、よほどの力が加わら
ないない限り、また誤った使い方をしない限り、横倒れする心配がないのでお茶碗やお椀などをもてない脳
梗塞（のうこうそく）・脳出血（のうしゅっけつ）などによる片麻痺（かたまひ）の人が食事で使うと便利
な自助具です。
また、茶碗枕という名前から、茶碗やお椀などだけにしか対応出来ないと思いがちですが、Ⅿサイズの場合
はどんぶり、ラーメン鉢、他の比較的底の深い大きな器、大よそ直径１３㎝～１９㎝（この間の直径の器で
も器の形状によってサイズが合わないものがあります。）の食器を置くことができます。
特長２ 滑りにくいだけでなく斜め上からの力に強いので片麻痺（かたまひ）の人の家事動作にも使えます。
片手で卵を溶いたりゴマを擦っても、器を抑えながら卵を溶いたりゴマを擦ったりするのと同じように、思
いきり箸や棒をかき回しても、器が回ったり倒れる心配がないので、片麻痺の人が料理するときにも便利な
自助具です。だから、茶碗枕があれば慎重にゆっくりと回さなくて大丈夫です。思いきり回して大丈夫で
す。卵を溶く動作は家事の中でしばしば行われる動作ですし、片麻痺の人の家事は何かと時間がかかります
ので、茶碗枕があれば時間短縮になりますし、器が倒れる心配をしなくていいので精神的な負担も軽減しま
す。
画像（直径上側約１４㎝、直径下側約4.7㎝、高さ約５㎝の器です。）
画像（横から見るとこんな感じです。）
画像 （画像では見えませんが茶碗枕を下に敷いて卵を溶いています。器を持って、抑えて卵を溶いていた時のように思いきり卵を溶いても大丈夫です。）
茶碗枕のスペック
茶碗枕のスペック（Mサイズ・Sサイズ）
| 幅 | 直径15.9㎝（Ｓサイズは12.7㎝） |
| 高さ | 3㎝（Ｓサイズは2.7㎝） |
| 重さ | 66g（Ｓサイズは37g） |
| 色 | ブルー、ピンク |
| 材質 | エラストマー |
| 耐熱温度 | 120℃ |
| 煮沸消毒 | 可 |
| 製造 | 日本 |
