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自助具の箸をインターネットで検索したとき様々な種類の自助具のお箸が出てくるのでどれにしていいか迷われている人は多いと思います。
たいていの人はそれまで自助具という言葉さえ聞いたことなかったので仕方のないことだと思います。
このページではそのような方たちの為に自助具のお箸の選び方を順序立てて説明したいと思います。
まず最初にどういった目的で自助具のお箸を使おうと思っているのか確認してみましょう。下の目的1~7のうち自分の目的に近いものを選んでください。
(目的1)
リハビリ目的で使いたいので現在の自分に合ったまたは若干扱いの難しい自助具のお箸を使用したい。
自分に合っているお箸であれば見た目は気にしない。機能重視。
(目的2)
リハビリ目的で使いたいので現在の自分に合ったまたは若干扱いの難しい自助具のお箸を使用したい。
だけど、できるだけ普通のお箸に近いものを使いたい。機能も大事なのは分かるけど見た目も気になる。
(目的3)
特にこだわりはないので失敗なく一番食べやすい自助具のお箸を使用したい。
(目的4)
自分の手の状態にあった箸を使わなくてはいけないことは分かるけどできるだけリハビリぽくないできるだけ普通の箸に近いものを使いたい。
(目的5)
今現在マヒしている利き手の方で食べるのは無理だからとりあえずマヒしてない手で自助具の箸を使って食べたい。食べやすい自助具の箸ならどれでもいい。
(目的6)
今現在マヒしている利き手の方で食べるのは無理だからとりあえずマヒしてない手で自助具の箸を使って食べたい。ただできるだけ見た目は普通の箸で食べたい。
(目的7)
目的1~目的6のどれにも当てはまらない。
次は箸を使いたい方の手の状態を調べましょう。それでは下のテストをやってみましょう。
① ペットボトルやコップを掴んで口元まで持っていける。
② ボールペンをつまんでペン立てや紙コップに入れることができる。
(1)①②共にできた。
(2)①は出来たけど②はでなかった。
(3)①②共にできなかった。
この結果から使える可能性の高い箸がわかります。まず使える可能性の高い箸を確認してから一番最初に選んだ自助具の箸を使う目的1~7と照らし合わせてましょう。そうすればどの箸が選択すればいいかが分かるでしょう。
先程のテストで①②共にできた人は以下の4つの自助具の箸が使えるでしょう。
画像2「箸ぞうくんⅡクリア」
画像3「箸ノ助」
画像4「楽々箸」
画像5「ソフトバリアフリーはしトング式箸」
①はできたけど②はできなかった人は以下の2つの自助具の箸が使えるでしょう。
画像6「楽々箸」
画像7「ソフトバリアフリーはしトング式箸」
①②共にできなかった人は現段階ではどの自助具の箸も使える可能性が低いです。ただしペットボトル、コップを握ることやボールペンをつまむことはできても肩周囲の筋力がとても弱くて口元までペットボトルやコップ運んだり、ボルーペンを鉛筆立てや紙コップに入れられない人は肘の下にクッションを置くことで口元までペットボトルやコップを運ぶことができたり、ボールペンを鉛筆立や紙コップに入れられようになる場合があるので試してみてください。それらができれば自助具の箸が使える可能性が高くなります。
因みに次の4つの自助具の箸の難易度は以下の通りです。
(易しい) (難しい)
「箸ぞうくんクリアⅡ」→「箸ノ助」→「楽々箸」→「ソフトバリアフリーはしトング式箸」
自助具のお箸を使用する目的と手の状態を照らし合わせて自分の手にあった自助具を選択しましょう。
自助具の箸を使う目的が(目的1)の人でテストの①②ともにできたのならどの自助具の箸も使えますが自助具の箸を使う目的から見て「楽々箸」か「ソフトバリアフリーはしトング式箸」のどちらかを選ぶといいでしょう。
画像8「楽々箸」
画像9「ソフトバリアフリーはしトング式箸」
自助具の箸を使う目的が(目的1)の人でテストの①はできたけれど②はできなかった人は「箸ぞうくんⅡクリア」か「箸ノ助」を使うといいでしょう。
画像10 「箸ぞうくんⅡクリア」
画像11「箸ノ助」
自助具の箸を使う目的が(目的3)の人は①②のテスト共にできた人ならおそらくどの自助具のお箸でも食べられますが失敗なく食事をしたいのであれば「箸ぞうくんⅡクリア」の使用をお勧めします。
画像12「箸ぞうくんⅡクリア」(このページで紹介する4つのお箸の中では一番操作がしやすいお箸です。)
自助具を使う目的が(目的3)の人でテストの①ができて②ができなかった人であれば「箸ぞうくんⅡクリア」か「箸ノ助」のどちらかになりますが「箸ぞうくんⅡクリア」の方が箸の操作が楽に行えます。
画像13「箸ぞうくんⅡクリア」
画像14「箸ノ助」
自助具の箸を使う目的が(目的4)の人でテストの①②ともにできた人ならおそらくどの自助具の箸も使えますが見た目重視なら「楽々箸」か「ソフトバリアフリー箸トング式箸」のお好きなほうを選択すればいいでしょう。そしてこの2つの中だと個々の感性にもよりますが「楽々箸」のほうが見た目は普通の箸に近いです。箸の操作も「楽々箸」のほうが簡単です。
画像15「楽々箸」
画像16「ソフトバリアフリーはしトング式箸」
自助具の箸を使う目的が(目的5)の人でテストの①ができてテストの②ができなかった人は「箸ぞうくんⅡクリア」か「箸ノ助」のどちらかになりますが見た目重視の人なら個々の感性にもよりますが「箸ノ助」を選ぶといいでしょう。ただ、この2つのお箸の中では「箸ノ助」の方が箸を持った時の安定感にやや欠けるので箸の操作は少し難しいです。
画像17「箸ぞうくんⅡクリア」
画像18「箸ノ助」
自助具のお箸を使う目的が(目的5)の人はマヒしていないほうの手で箸を操作することになるのでどのお箸も使うことはできますが、どの自助具の箸でもいいなら「箸ぞうくんⅡクリア」か「箸ノ助」を選ぶといいでしょう。因みに一番箸の操作が簡単なのは「箸ぞうくんⅡクリア」です。
画像19「箸ぞうくんⅡクリア」
画像20「箸ノ助」
自助具のお箸を使う目的が(目的6)の人はマヒしていないほうの手で箸を操作することになるのでどのお箸も使うことはできますが、一番普通に近いお箸で食べたいのなら個々の感性にもよりますが「楽々箸」でしょう。ただし「楽々箸」や「ソフトバリアフリーはしトング式箸」は箸の操作に慣れるまで時間がかかりますので注意してください。
画像21「楽々箸」
画像22「ソフトバリアフリーはしトング式箸」
自助具の箸を使う目的が、目的1~6に当てはまらない目的7の人でテストの①②共にできた人ならどのお箸も使うことがです来ます。自分の好みと下の難易度を参考にして選ぶといいでしょう。
(易しい) (難しい)
「箸ぞうくんクリアⅡ」→「箸ノ助」→「楽々箸」→「ソフトバリアフリーはしトング式箸」
画像23「箸ぞうくんⅡクリア」
画像24「箸ノ助」
画像25「楽々箸」
画像26「ソフトバリアフリーはしトング式箸」
自助具の箸を使う目的が、目的1~6に当てはまらない目的7の人でテストの①できて②ができない人なら「箸ぞうくんⅡクリア」か「箸ノ助」使うことがです来ます。自分の好みと下の難易度を参考にして選ぶといいでしょう。
(易しい) (難しい)
「箸ぞうくんクリアⅡ」→「箸ノ助」
画像27「楽々箸」
画像28「ソフトバリアフリー箸トング式」
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